◇ ごあいさつ
当院は長野県の善光寺平の一角にある整形外科診療所です。昭和62年11月に開業して平成26年5月現在で満26年が経過しました。
私は開業医として次のように心がけています。
1) 聞く耳を持った診療
医療という仕事は全てが手作業であり、決して製造業のようにオートメーションでは出来ません。見かけ上は同じような症状が出ていても、実は別の疾患であることが多々あります。医療者としてはそれぞれの患者さんに対して聞く耳を持ち親切、親身になって対応するように心がけています。
2) ありふれた症状の裏に隠れた内科的な疾患を見落としていないか?
肩こり、腰痛、背部痛などで来院された場合、「ガンの転移」や「心臓疾患」などの重大な病気が隠れていることがあります。このような場合には早急に基幹病院に紹介する必要があり、漫然とした診療でこれらを見落すことのないように常々心がけております。
3) もっと良い治療法はないのか?
全国的に普及しているばね指手術は1.5cm~2cmの皮膚切開で行われ、その手術手技は国内外の整形外科教科書にも記載されています。しかし皮膚切開が大きく術後の機能回復にかなりの日数が必要なことから、より小さな皮膚切開による手術が時代の要求となりつつあります。
「ガイドナイフ」による「2mmばね指手術」は、従来のばね指手術の方向性を少しずつ転換させたいとの願いを込めた私からの提案です。
最後に、どの開業医もそれぞれ最良の医療を目指して切磋琢磨していますので診療所ごとに医師の技量に大きな差があるはずはありません。むしろ診療所の運営において大きな役割を果たしてくれるのは医師以外の医療従事者と考えております。
実際に診療所内において患者さんと接する時間が医師以上に長く、患者さんの体調不良を見つけ出してくれたり、また医師に不足がちなコミュニケーション不足を補ってくれるのもそれら医療従事者だからです。
私の診療所では、それぞれ専門職としての知識を身につけ勤勉で気配りに長けた従業員に囲まれ、私自身も安心して診療に専念しております。
地方都市の小さな整形外科医院ですが、今後とも皆さんに信頼される診療所でありたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
2014年5月24日
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