実際の手術手順 1)X線撮影 2)皮膚消毒 3)手術操作 は約20分です(手術時間は30分) また実際の手術映像を4症例供覧します。 |
◇ 手術手順 1)X線撮影 【約5分】 1.手のひらにマジックで○印をつけてX線撮影を行います。 2)局所麻酔~皮膚消毒まで 【約10分】 2.手術ベッドにリラックスして横たわり血圧測定をします。 3.上腕に空気止血帯を巻きます。(2分) ![]() 4.手のひらに局所麻酔薬を3ml注射します。(2分) 注射針は最も細い27Gを使用します。小児手術の場合もほぼ同じ方法で行います。 ![]() 5.手のひら~前腕の範囲をイソジン液で消毒します。(4分) 6.イソジンの色をハイポ・アルコールで脱色して、ガーゼで水分を拭き取ります。(2分) ![]() 3)実際の手術時間 【3分】 (下の手術映像をご参照ください。) 7.空気止血帯に空気圧をかけて圧迫を開始します。 止血した方が手術がスムーズに行えるからで、圧迫する空気圧は血圧+30mmHgとします。 小児の場合はこの操作は行いません。また透析治療などで駆血できない場合も同様です。 8.手のひらに1カ所、2mmの大きさで皮膚切開します。(10秒) 9.そこからモスキートを入れて腱鞘に達する道筋をつけます。(10秒) 10.鈍刃刀でLURT試験を行います。(10秒) LURT試験によりガイド・ナイフの先端がA1腱鞘の内側に入ったことが予測できます。 11.鈍刃刀を抜去して、同じ経路で鋭刃刀と入れ替えます。(10秒) 12.ガイド部が正しい位置にあるか、エコー装置で確認します。(10秒) 13.確認ができたら、そのまま1回の操作で腱鞘切開を行います。(10秒) 14.ばね現象が消えて自力でスムーズに指の屈伸ができることを確かめます。(30秒) 15.エコー装置で腱の動きなどを確認します。(1分) 16.ゲンタシン軟膏付きガーゼを患部に当てて包帯固定をします。(30秒) 17.止血帯をゆるめて手術は終了となります。 * それぞれの( )内の所用時間は目安であり手術ごとに多少の増減があります。 ◇手術映像(4症例) テロップで手術操作について説明します。症例はビデオ図書室からのものです。 エコーと手術操作が同時に見られるようにインセット映像で編集してあります。 |
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○ 症例説明(ボタン) 右中指 右母指a型 右母指a型 左母指c型 ○ 症例説明(箇条書き) 症例1 右中指 63才女性(#1438) 過去1年半に3回のステロイド注射を行った後に手術となった。 1.X線写真(マーカー入り)症例2 右母指 59才女性(#1290) a型Grade2: 伸展拘縮型、局所麻酔をして初めて弾発が明らかになる型。 1.X線写真(マーカー入り)症例3 右母指 53才女性(#1224) a型Grade3: ロッキング型、指を深く曲げると自力で伸ばせない型。 1.X線写真(マーカー入り)症例4 左母指 57才男性(#1340) c型:屈曲拘縮型、母指を伸ばそうとしても平らまで伸びない型。 1.X線写真(マーカー入り) |
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