内視鏡ばね指手術 ・ 内視鏡は、低侵襲ばね指手術として登場しましたが、皮下の脂肪組織がかなり損傷されます。 ・ 内視鏡の適応となる指は限られており、母指(c型)では筒が皮下を通らず手術できません。 ・ また示指~小指でも、PIP関節が曲がっている場合は手術ができませんので途中から「切開するばね指手術」に術式変更となります。 |
◎ 手術の概要 |
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◇ 手術では切開A~B区間に約5cmの長さのトンネルを貫通させます。その際、毛細血管、神経受容体など重要な皮下組織が少なからず損傷されます。 ◇ 内視鏡の外筒の直径が5mmの場合、傷口は8mmまで引きのばされます。手のひらの皮膚には「移動性は有り」ますがゴムの様な「伸縮性が無い」ので筒の直径よりも大きくなるのです。 |
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◎ 実際の手術(youtube より) 内視鏡手術には「2カ所切開法」と「1カ所切開法」があり、映像は全て英語です。 日本語のビデオ投稿は現在のところ見あたりません。 映像【1】、【2】は「2カ所切開法」、映像【3】は「1カ所切開法」です。 |
映像【1】 イタリアのDr. Loris Pegoli の手術で、手のひら→指先に向けて内視鏡を差し込みます。腱鞘切開の様子が内視鏡モニター映像で見られます。 彼のホームページ https://www.drpegoli.com/ によると手及び手関節の手術を過去6年間で5000件以上てがけているスペシャリストで、日本の弘前大学整形外科で手の外科とマイクロサージェリーの臨床留学の経験があります。 |
https://www.youtube.com/watch?v=-q4jZ-_j6Ag |
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映像【2】 Michael G. Brown,M.D.*がINSTRATEK社製の内視鏡セットEndtrigTM SYSTEMの宣伝用に制作したInfomercial DVD (2008)からの映像です。彼は術式を「ブラウン式内視鏡ばね指手術」 Brown Endoscopic Trigger Release, BETR と命名しています。 (注)彼の立ち上げたハンド・センター6施設(ヒューストン、フェニックス、ラスベガス、ダラス・フォートワース、オースチン、サン・アントニオ)は全て閉院しました。 *(1957.7.26-2013.11.8) |
https://www.youtube.com/watch?v=WznOk_O3fBQ |
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https://www.youtube.com/watch?v=qT8xNa2QeBc | |
映像【3】 Dr. Michael Fitzmauriceが製作した特殊な内視鏡映像システムEndoViewTM による手術で、皮膚切開は1カ所です。腱鞘を見ながら外科バサミで切開しています。 前半はばね指の一般解説、後半は器具の操作と内視鏡モニターによる腱鞘切開の映像です。 |
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