手根管の手術(主に医療機関向け)

・ ガイド・ナイフの応用手術の紹介です。
・ 手術の特徴は、皮膚切開が約2cmで手術時間は10分未満です。
・ 手術費用は全国共通の保険診療です。



○ 「手根管」とは長さが1~2cmのトンネル構造で、手根骨による「U字溝」と、その上から「蓋」をする横手根靱帯で成り立ちます。その中を9本の屈筋腱と正中神経が密接して通っています。

○ 発症原因は、狭い手根管の中で腱が腫れて容積を増し正中神経を圧迫するためで、手のしびれや麻痺が起こります。日中に腱を酷使した後、就寝中や明け方に腱の浮腫により症状が悪化するので「使いすぎが原因」と言われる所以です。 

○ 手根管症候群の手術は横手根靱帯を切開して圧迫された正中神経を自由にする手術です。

○ 手術で横手根靱帯を切開しても手の機能が低下しませんのでご安心下さい。

○ 神経麻痺が進行する前に手術をすると症状の早期回復が望めます。

 

手術器具

当院では横手根靱帯の切開をガイド・ナイフで行います。
ガイド・ナイフは当院院長が企画・開発し、総発売元の津田医療器様が医療機関向けに販売しています。
この器具により手術時間が非常に短縮するので、患者さんのみならず術者の心理的な負担軽減にもつながります。

ガイド・ナイフの優れた特徴がビデオでご覧いただけます。

実際の手術映像
  https://www.youtube.com/watch?v=OHp4wOIkOgM  
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手根管の手術費用

◎ 手根管開放手術の技術料は下記の通りです。
 手根管開放手術 4,110点 → 治療費の個人負担 12,330円(3割負担)
 治療費の総額は、初診料、薬剤料などを加えて約15,000円(3割負担の場合)となります。

◎ なお当院では行っていませんが、内視鏡手術では費用がやや高額となります。
 関節鏡下手根管開放手術 10,400点 → 治療費の個人負担 31,200円(3割負担)

◎ また高額な手術費用を請求する自費診療は当院では行いません。


手術合併症について

整形外科の教科書には以下の合併症の記載がありますが、当院の手術は非常に安全です。 
(1)神経損傷 正中神経の本幹を傷つけること
(2)母指球筋への回旋神経(正中神経の枝)を傷つけること
(3)血管損傷による術後の血腫形成
(4)術後の感染症




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